2011年5月10日火曜日

震災後、初の仙台出張

弊社の親会社であるサイエンティアは、仙台市に本拠を構えています。

時々、その仙台のオフィスへ出張することがあったのですが、震災後は新幹線が不通となったため、仙台へ出張しようとすると、夜行バスや山形空港経由などの代替手段を使わなければならない状態でした。もっとも、このような時期に出張しなければならないほどの用事はなかったのですが・・・。

連休前には新幹線も再開し、仙台市地下鉄も全線営業となって、ようやく仙台のオフィスへ普通に行けるようになったところで、5月8日(日)から5月9日(月)にかけて、早速行ってきました(もちろん、仕事ですよ!)。

日曜日は移動日だったので、仙台到着後にサイエンティアの仙台オフィスに勤務している人にクルマでピックアップしてもらったわけですが、震災後初の仙台入りということもあり、現実を自分の目で確かめたく、実際に津波の被害を受けた場所へ連れていってもらいました。

「言語を絶する」とは、まさにこういうことを言うんですね。

住宅が立ち並んでいたであろう場所を波が襲い、そこにあったであろうものを根こそぎ持って行ってしまった・・・何だか陳腐な表現なのですが、それ以上言いようのない過酷な現実がそこにありました。漫画などでよくある「世紀末」のイメージが現実になったようなシーンが、延々と目の前に広がっていました。テレビのニュースで見ただけでも恐ろしいシーンですが、実際に自分の目で見たときのリアリティに圧倒され、車窓から無言で光景を見つめるだけしかできませんでした。

それでも、現地で生でその光景を目の当たりにしたことは、非常に大きな経験として自分に刻み込まれたと思っています。人間は、自然に対して謙虚であらねばならないのだな、との思いを新たにした次第です。

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